大手企業を辞めるか悩んでいる人必見!|大手企業で働くメリット・デメリット
大手企業に就職できたけど、転職したい・・・
大手企業に勤めている方の中には、こんなことが頭をよぎったことがあるかもしれません。
私も新卒で入った大手企業に勤めていた頃、思ったことがありました。
すぐに転職をしようにも、「せっかく大手企業に就職できたのに、なんかもったいない気がする・・・」という気持ちもあり、なかなか転職に踏み切れませんでした。
転職して思うのは、
働く上で自分にとって大事なポイントの優先順位
をつけるのはとっても大切。
大手企業を辞めるメリット・デメリットを知ったうえで、
自分はどのような働き方をしたいのか
どのようなワークライフバランスが理想か
を考えて、大手企業に残るか、辞めるかを考えるといいかもしれません。
この記事が大手企業に勤めている方で辞めようか悩んでいる方、これから勤めようと思っている方の今後の参考になれば幸いです!
大手企業で働くメリット
大手企業ブランドの恩恵を受けられる
大手企業には、なんと言っても「ブランド力」「知名度」があります。
私も学生の頃は、丸の内で働くOLに漠然と憧れがあったことと、『誰に言っても通用するような会社に就職したい』=『大手企業に就職したい』と思っており、大手企業ばかり受けていました。
大手企業に就職できた時、
・両親や親戚が喜んでくれた
・同僚から羨ましがられた
こんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に男性は「大手企業に勤めている」と合コンなどで話をすると、
女性からの反応が良かったりもします。
大手企業勤めを自分の肩書にできることは、一種のステータスとなり、
第三者からの目も変わることも多く、大手企業のブランド力にあやかれることで得られるメリットは多いです。
休みがとりやすい
大手企業の特徴の1つとして、従業員数が多いため、業務を分担しやすいという点があります。一人が休暇を取っても、他のメンバーがカバーできるため、休みを取りやすい環境が整っています。
また、ワークライフバランスを重要視する考えが根付いてきている企業が増えてきています。
休暇を取ることによって社員のモチベーションを下げないようにする働きも増えており、
休暇を取りやすい雰囲気に時代とともになってきている場合が多いです。
中には、長期休暇を取得することができる制度が整っていることもあります。
私が以前勤めていた企業も5日連続で休みを取るのが必須になっていました。
『必須』だったので、とる時期には少し気を使っていましたが、それ以外は何の罪悪感を抱くことなく、5連休を取得していました。
前後の土日と5日連続休暇で9連休、祝日も続いていれば10連休になることも。その長期休暇にはよく海外旅行に行っていました。
こういった形で、連続休暇を取得しやすい環境が整っているため、社員が計画的に休むことができるのです。
福利厚生が充実している
健康保険や年金制度、社員割引など、手厚い福利厚生が提供されることが多いです。
✔住宅手当
✔食事補助
✔宿泊施設の割引制度
✔特別休暇
✔慶弔金
✔財形貯蓄制度
✔拠出型企業年金
といった、大手企業によくあるものから、中には
✔テーマパーク貸し切り
✔シェアオフィスやシェアラウンジ使い放題
✔失恋休暇
といったようなユニークで珍しい福利厚生を設けている企業もあります。
福利厚生の制度を整えられる、提供できるだけの力があるのは
大手企業のメリットでもあるでしょう。
教育制度が充実している
大手企業にはスキル向上のための研修プログラムが整っている場合が多いです。
社内研修や補助金制度など、教育制度が充実しているため、自分で費用をかけず、会社負担で
自分のスキルアップを図れます。
主な教育制度には
✔入社時研修
✔OJT(On-the-Job Training)
✔外部研修やセミナー
✔資格取得支援
✔自己啓発のための教材やオンライン講座費用負担
✔リーダーシップ研修
✔eラーニング
こういったものがあり、ほとんどの大手企業にはこのような制度が設けられています。
私が新卒で入社した大手企業は、5つほど会社から推奨されていた資格があり、
その資格の受験費用は会社負担でした。
狭き門でしたが、立候補して、面接や試験を受けた上で合格した社員には、
国内外のMBAの費用も会社が負担してくれていました。
大手企業に新卒で入社をした場合には、
名刺交換から電話対応など、ビジネスにおける礼儀作法から
コンプライアンスや職務に必要なスキルを徹底して指導してくれます。
また、社外の専門家を呼んで、部下への接し方や上司としてのあり方など、
年次が高い人向け・管理者向けの講義の開催もありました。
働きながら、学ぶ機会を与えてくれたり、資格の勉強の背中を押してくれるのは
大手企業のメリットと言えるでしょう。
お給料・ボーナスが安定している
大手企業は中小企業と比較して、年収や退職金が高い傾向にあります。また、大幅な給料アップは望めませんが、大幅な給料カットが起きる可能性は低いです。
業績が多少下振れしてもボーナスに大きく反映されない企業も多くあり、年収が安定しています。
(そもそも、多くの大手企業は複数の事業を展開しているため、特定の事業が不振でも、他の事業でカバーできることが多く、大きな業績悪化はしにくい)
労働組合が存在することが多く、労働組合が会社に給与やボーナスに関する交渉を行うことで、従業員の権利を守る仕組みがあります。労働組合の交渉により、安定した報酬が確保されやすくなります。
社会的信用度が高い
大手企業に勤めている人は、社会的な信用度が高いとみなされる傾向にあり、住宅ローンやクレジットカードの審査に通りやすいという実態があります。
大手企業を辞めると、ローンの審査がおりにくくなったり、借入額が減ったり、クレジットカードの審査に通らない、といったことが起きてくる可能性が高くなります。
もし、近々家の購入を考えていて、住宅ローンを組む予定がある場合は、大手企業を辞めるタイミングはよく考えた方がよいでしょう。
沢山のメリットがあるのに対して、デメリットには何があるの?
大手企業で働くデメリット
成果が給料に反映されにくい
大手企業には社員が数多くいるため、一人ひとりの貢献が目立ちにくくなることがあります。
特に、大規模なプロジェクトに参加している場合、個々の成果が評価されにくいため、
大きな成果を上げたとしても、お給料が激増することはありません。
大手企業では、昇給の基準や評価方法について事細かに定められているため、
成果がダイレクトにお給料に反映される可能性は低いでしょう。
自分の代わりがたくさんいる
大手企業には社員が数多くいるため、良くも悪くも「代わりがたくさんいる」状態です。
突然誰かが欠けてしまった場合でも問題がないように、万歳のサポート体制がとられています。
一方、少数精鋭の中小企業や、個人事業主の場合は、1人1人の仕事に替えが効かないことがあります。
会社の駒となって働いている感を、普段の業務やふとした時に感じることが出てくるのは、モチベーションの低下に関連してくるため、大手企業で働くデメリットではないでしょうか。
自分のやりたいことが見出しにくい
大手企業では業務が細分化されており、特定の役割や職務に特化することが一般的です。
そのため、自分の業務以外にどんな業務があるのか知りづらく、担当業務が自分に合っているのか、他に合っている仕事、部署があるのかを判断するのが難しい環境にあります。
異動できたとしても、部署内の異動が多く、部署をまたいだ異動が難しい場合があり、部署内で異動する場合は、結局は業務内容がほぼ変わらない、ということになります。
これが、自分に合った業務を見つける障壁となることがあります。
身につくスキルがその会社・その部署でしか使えない
前項でもお話ししましたが、大手企業では業務が細分化されており、自分が業務で関われる幅が狭く、限定されています。
課長・部長クラスになれば別ですが、若手の場合、自分の業務以外には関われないということが多いです。
そのため、気づいたら、その会社・その部署でしか使えないスキルしか身についていない、
自分の担当の業務しかできない、ということがあります。
このデメリットは私が転職するきっかけの大きな1つでもありました。
気づいたらExcelもPowerPointも使えない、営業スキルやライティングスキルもない自分が怖くなって転職を考え始めました。
私が転職を考えたきっかけはこちらの記事をぜひ見てみてください!
大手企業でも全く業績暴落がないとは言えませんし、担当の業務が事務系だった場合、いつまでその業務があるかもわかりません。
業績不振があって会社を辞めざるをえなくなった時、社会で通用するスキルが身についていないと再就職しづらい現状もあります。
もし、
✔社会で通用するスキルを身に着けていたら
✔個人でもお金を稼ぐことができるスキルを持っていたら
大手企業に依存せずに多くの選択肢をもつことができるでしょう。
最後に
今回は大手企業で働くメリット・デメリットをお話ししました。
人生は一度きりです。
働く場所を考えることは
自分がどんな人生を送りたいのか
に大きく直結してくると思います。
人生の多くの時間を割くであろう仕事をどこで行うかは慎重に考える必要はありますが、
考えているだけでは何も変わりません。
むしろ、考えたり悩んでいる時間がもったいない!
考えた結果、転職するもよし、大手企業の中で上り詰めるのもよし、複業するのもよし。
大手企業に勤めていてもいなくても、いろんな選択肢があると思います。
大手企業を辞めてみて、「やっぱり大手企業が良かった」と思えば、入りなおす、という手もあります。大手企業の中には、「出戻り転職」と言って、一度退職した社員の再雇用を積極的に行っている企業もあります。
何から考えればいいか分からない方は
働く上で自分にとって大事なポイントの優先順位
を考えるのがおすすめです。
お給料も大事だし、やりがいも大事。大事なポイントは沢山あると思うので、
「優先順位をつける」というのがポイントです。
優先順位がつけられれば、現状にもやもやして転職を考える時に取捨選択がしやすくなります。
私は
・違うスキル、幅広いスキルを実務で身に着けたい(←私の中ではこれが優先順位№1でした)
・他の会社でも働いてみたい
・でも大手企業の良さは捨てたくない
こんな思いから、居心地もよく、福利厚生も整っている大手企業から、未経験業界の大手企業へ転職しました。
企業規模は下がり、福利厚生についても以前の会社の方が圧倒的に手厚かったですが、
転職してよかったと思っています。
✔このまま今の会社で働く自分
✔他の場所にチャレンジする自分
どちらを選択したら自分を納得させられるか、自分自身と向き合ってみても良いのかもしれません。
この記事が、大手企業を辞めるか悩んでいる方の後押しになれば幸いです。